Jリーグ発足以来、ドーハの悲劇を乗り越え、サッカー男子日本代表は世界へのステップアップをしました。
2018年に行われるワールドカップロシア大会への出場権を勝ち取り、1998年のフランス大会から6大会連続でのワールドカップ出場を決めるなど、今やすっかりと常連国になった印象がありますが、少し前まではその厚い壁に阻まれ続けてきた歴史があります。
隣国の韓国や中東に強豪国に苦杯をなめ、なかなかアジアの壁を突破できなかったサッカー日本代表の転換点となったのが、1993年の国内プロリーグ、Jリーグの開幕です。これまで社会人として企業に所属し、仕事とサッカーを両立してきた選手たちはプロとしてサッカーに専念できるようになるなど環境面での整備が進み、個々の実力やチームとしての戦術面において大きく飛躍することになります。
同年のワールドカップアメリカ大会のアジア最終予選の最終節、後半ロスタイムにゴールを許してしまい、目の前まで来ていた悲願の本戦初出場を逃す結果となった試合は「ドーハの悲劇」として今も語り継がれています。その悔しさをバネに1998年のフランス大会ではアジア予選を突破し、念願だった初出場を果たすことになります。
それ以降はJリーグ経由で、海外クラブに所属し活躍する選手が数多く出てくるなど日本サッカー界は進化を続け、ワールドカップ出場も当たり前のことのようになってきました。
本戦においても2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会では決勝トーナメントに進出するなど、今では世界を相手に十分戦えるチームだと他国からも注目される存在です。